2016.12.20
このところ、雇用に関する数字が改善されています。
これをニュースなどの報道では、安倍政権の成果、というような感じで報道しています。
これ、本当にそうでしょうか。
現代は、少子高齢化により、生産年齢人口が減っているのが日本です。
要するには、働く若者が減っているのですから、雇用が改善されて当たり前。
安倍政権のお陰、というわけではないのですね。
それと驚くことに、東京が雇用改善の足を引っ張っている、というのです。
因みに、東京の完全失業率は3%台半ば。
東北や北陸などの地域では、2%台が当たり前という感じになっていのですね。
私もこの話を聞いた時には驚きました。
この主な要因が北陸新幹線などの公共投資の影響なのです。
景気はお金をするのでは良くならない、政府の公共投資を
増やすことで良くする事が出来る、ということになるのですね。
今年は、それを証明する年になりました。
ただ、お金をじゃんじゃん刷る事で、確かに不動産や金融関連には恩恵があったようですね。
私は不動産業にいますので、不動産に関しては数字を逐一確認していますが、ここ数年の物件価格の高騰には嫌気がさしますからね。
こういう環境で無理に物件を購入している人を見ると、この後の事が心配になります。
ただ、少子高齢化による雇用の改善ではあるけれど、今の若者にとっては、良い時期になりますね。
数年は就職が楽に決まる、という事になるでしょう。
これを機に、給料も上がって行ってくれれば尚、良いのですが。
少子高齢化は悪い事ばかりではなく、今の若い人にとっては救いの神になり得ます。
何故ならば、デフレ下では普通は雇用は減るからです。
物が売れず、売り上げが落ちるのですから、余計に人を雇う事は出来ません、当たり前です。
それが、少子高齢化のお陰で、若者の仕事が確保されるのです。
今の若者は、この恩恵を無駄にせずに、将来への準備をしっかりとやってほしいと思います。
貰った給料の一部を貯金するのも良いですが、それ以外にも、自分自身に投資をしてほしいです。
セミナーに出掛けたり、本を読んだり。
異業種交流会なども良いかもしれません。
デフレ下で働くところがたくさんあるというのは珍しい事なのですから、この幸運をしっかり利用して、将来への足掛かりにしたいところですね。