2017.07.28
この様な質問を受けることが多いです。
私の答えは、「情況により異なります」です。
私の今の環境では、少し物件価格が高いな、とは思いますので、無理に購入を進めている訳ではありません。
それでも、今年は区分を1件、来月の頭にもう一軒決済しますので、合わせて現在2件となります。
これは、安くはないですがそこそこの物件情報が手に入ったので購入を決めたのですが、一番の目的は金融機関とのパイプ作りです。
私のサイトでも散々言っていますが、私の過去の状況が状況なので、対金融機関の属性は最低でした。
それが、ここ数年に借入額は激減し、逆に手元にキャッシュが溜まって来たので、この辺で新しい金融機関とのパイプ作りをして行こう、と計画したのです。
予定通り、以前に断られまくった金融機関とのパイプが出来ました。
この2件の物件からのキャッシュフローは2件合わせてトントン、というところです。
ただ、私にとってはこの二つの金融機関と取引が出来るというのは、本当に大きな事なのです。
少しくらいなら、キャッシュがマイナスになっても良い位、だと思っています。
こういう理由から、物件を買うなら良いのかも知れません。
ただ、資金がギリギリの場合は、そういう事はキツイかもしれませんね。
こういう事から、買い時と言うのはその人の状況により、違うのですね。
始めての物件購入でも、資金にいくらか余裕がある人なら、パイプ作りに購入した方が良いですよ、というアドバイスをする人もいると思うのです。
今は、キャッシュフローがマイナスでも、その返済実績を持って、数年後に良い物件が出た時に、融資付け出来る可能が増えます。
金融機関だけではなく、ビジネスは実績が重要ですので。
今、金融庁からの指導で、事業性評価融資が話題になっています。
これは簡単に言うと、担保主義ではなく事業の将来性を見て融資をしなさい、という事ですが、これも過去の実績がないと、評価のしようがありません。
エンジェル投資家といって、小さい会社に投資する投資家がいますが、そういう人も、その会社の過去の実績を見て、その会社の将来を評価します。
創業の場合は、その創業者の過去の仕事ぶりとか、考え方などを聞いて考えるのだと思いますが、それも過去の実績といます。
もっと稼ぎたいという気持ちは分かりますが、今までチンタラやって来て、上手く行っている表面だけを見て、自分も。
なんていう甘い考えでは、難しいと思います。
何度も言いますが、不動産関係で事業をしたいなら、少なくとも千万円単位の自己資金はないと、と思います。
扱うものが不動産なのですから、当たり前です。
金融機関も投資家も、当たり前の事を当たり前に考えて行きますので。