2017.10.06
前回に続いて、今回もリスクの話です。
昨日、私の大家仲間と食事をする機会があったのですが、そこでリスクに関する話題になりました。
ある友人は、サラリーマンをしながら大家業をいているのですが、リスクに対する恐怖心があるので、二足の草鞋を捨てられない、という事でした。
私から見ると、私よりも数倍の物件を保有しており、毎月のキャッシュフローも十分にあります。
多くの人から見ても、安定していると見える人でも、そういう風にリスクを感じてしまう、という例ですね。
私も、昔はそんな感じに言われる事がありました。
数年前までパチンコ店の経営していましたが、パチンコ店は傍から見ると、大変、儲かっているように見えるので、「お金に困らなくて良いですね」なんて言われたものです。
当の本人は、RCCに債権譲渡されたり、法改正で倒産寸前になったり、「こんな人生はもう御免だ!」、という事で不動産賃貸業という事業を見つけ、参入しています。
要は、リスクと言うのは、人によって感じる度合いが違い、そう簡単には判断できない、という事なのでしょう。
そう考えると、リスクと上手く付き合うには、自分の考え方を更新するしかない、という事になると思います。
考え方を変える、という事ですね。
私は、このリスクに対する考え方を変える最も良い方法は、お金の知識を付ける事だと思います。
ビジネスを行う際に、金融機関から融資(借金をする)を受けます。
他人から借りたお金は、絶対に返さなくてはいけない。
そう思っている場合は、そのお金を返すことに神経が持っていかれます。
それが、金融機関は日銀当座預金というものを持っていて、金融機関が貸すお金は、私たちの預金ではなく、日銀が発行するものだ、と理解する事で視点が変わるのですね。
要するに、金融機関が融資するお金は元手が無く、融資を受けた会社や個人が払う金利が、金融機関の利益、という事を理解する必要があるのですね。
という事は、金融機関は全ての貸し出しを返されるよりは、借り換えをして、一定の融資額をキープ(業績が良ければ増やす)してくれた方が良いという事に気付きます。
こういう仕組みを知ることで、お金に対するリスクと言うものに対して、ある程度を余裕を持つことが出来るようになります。
ビジネス上におけるリスクをというのは、他にも色々とあります。
取引先の倒産リスク、従業員が売り上げを持ち逃げするリスク、火災のリスク、飲食店なら食中毒のリスクなど。
私から見ると、上記に挙げたリスクの方が、会社の業績に直結しているので、金融機関からの借金よりももっと気を配らなければいけない事柄です。
どれもこれも、お金に関する教育不足による弊害だと思いますが、昨今は、そういう書籍も沢山出ていますので、ドンドン読まれて、お金に対する考えをドンドン更新して欲しいと思います。