2017.11.08
私は現在は、所謂世間で言うところの、不動産投資家として行動しています。
ただ、この「投資家」という言葉に違和感があって、やはり不動産賃貸業(大家)という言葉の方がしっくりきます(笑)
では、なぜ言葉に拘るかというと、ビジネスと投資では少しスタンスが違うと思うからですね。
ビジネスの中でも、投資をする場面と言うのは多いものですが、そういう時の経営者というのは、普段のお客様との対応とは少し違う考えで動いていると思います。
ビジネスと言うのは、当たり前ですがお客様がいなければ成り立ちません。
お客様がいて商品を購入して頂き、それで売り上げが立ち、そこから利益が出ます。
この様に考えると、お客様に如何に好かれるか、という事が大変重要な要素になる訳です。
ただ、どこどこに工場を建設する、という場合。
これはビジネスにおける投資に当たりますが、現地の地主との交渉、間に入る不動産業者さんとのやり取りなど、関わる人が普段のお客様と違い、自社の利益を最大限にしようと、臨戦態勢で交渉に挑みます。
なので、出来るだけ良い条件で工場を建設しようとするには、やはり少しずる賢いと言いますか、自分側に良い条件を引き出さなくてはいけませんよね。
確かにやり過ぎはいけませんが、その様なやり取りが工場建設、つまり投資には関わってきます。
世間では、収益物件を購入してそれを賃貸する事を、不動産投資と言いますが、どちらかと言うとビジネス的な要素の方が高いと私は思うのです。
物件を購入する際は、悪い不動産業者じゃないだろうか、地主は価格を吹っかけてないだろうか、金融機関はもっと有利な条件で貸せないだろうか、など、投資の面が大きいですが、いざ物件を運営するとなると、まるっきりビジネスだと思います。
管理会社さんに好かれないと中々入居希望者さんを案内してくれませんし、入居希望者さんに好かれるような物件の雰囲気を作らなくてはいけませんし。
なので、不動産投資という言い方が私にはしっくりこない、という感覚なのですね。
投資と言うのは、不確定な将来の事に対して比較的多きな金額が動きますので、それなりに調べなければいけない事が多くあり、時には少し疑って見ないといけない場面もあると思います。
それがビジネスになると、確かに少しは考える必要はありますが、お客様には全面的に好かれて始めて商品やサービスを購入して頂けれるので、そういう部分でスタンスの違いはあると思います。
大きな括りでは、ビジネスと投資は似ている部分はあるものの、こういう視点の違いが時々あるという事を知っていると良いと思います。
物件を購入する際にお人好しに成り、相手側が吹っかけた金額で購入してしまう、ということも無きにしも非ずなので、そういう部分では注意する必要があると思います。