2018.05.23
商売で儲けるためには少しぐらいの悪さはしようがない、という言葉をたまに聞きます。
最近のテレビや新聞、雑誌などの報道を見ていると、上記の考えが色濃く出ているような気がします。
最近では、日大のアメリカンフットボールの問題。
成果を出すためには、多少の悪い事は仕方ない、という風潮がチーム内にあったようですね。
まあ、この報道は他の大きな問題を隠す格好の餌食になっていますが。
いずれにして、儲けるためには少しくらいの・・・
ということは、時々言われる事です。
これ、本当でしょうか。
私が思うに、短期的には仕方ないけど、長期的な目線で考えると、とんでもない、というのが本音です。
例えば飲食店で、最初は500円で提供しようと思っていたメニューが作ってみたら採算が合わない事が分かった、と。
この食材を使いたいけど、採算が合わないから他の安い食材を使い、説明はそのままで置いてしまった、というケースですね。
あり得る事だと思います。
短期的、そうですね、2年位で撤退するなら、仕方ない事かもしれません。
どのみち信用が無くなり、店を閉める事になりますから。
それで、その店で儲けた利益で、正直に出来るお店をオープンして、恩返しをすると。
先ほどのお店は悪い事と言うよりは、妥協と言えると思います。
世の中、そう簡単には自分の思い通りに行かない事があります。
一時的に回避して、撤退し、その後に恩返しとして、世の中に奉公するという姿勢が大切な事だと思います。
商売をしていて、どうしても仕方ない、という部分は出てくると思います。
その後にどれだけ恩返しができるか、だと思うのですね。
特に東京での話だと思いますが、最近の金融機関の引き締めの影響で、単価の高いお客さんが減っている傾向があるようです。
新規で開店したお店は厳しいかもしれません。
こういう時にどのように考えるか、というのは大切な事です。
商売は絶対正直時にやるべきです。
それが信用になり、長期的には必ずお客様が儲けさせてくれます。
それが「信用」というものです。
一時的には、自分や自分の家族を守るために仕方ない行動をしたとしても、その後にしっかりと恩返しをして、世の中に対して奉公する、という姿勢を大切にしたいものですね。