創業者と二代目の差

2020.01.12

創業者と二代目の違いというのは、会社経営の問題を論じる時には必ず出てくる事です。

 

私は、以前の会社では二代目として経営し、今の会社では創業者として経営していますので、ある意味、両方の考えが分かるかもしれません。

 

両方の一番の違いは、やはり、線路が出来ているかいないか、の差だと思います。

 

簡単な例で言うと、創業当時は事務所もなければ机もない、電話やファックスもありません。

 

なので、創業者が一からすべてを揃えています。

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二代目はその点、全てが整った状態から仕事を始めます。

 

しかも、何年も経って、同線とか効率とか全て良い状態で仕事をスタートさせることが出来るのです。

 

また、この点が双方の意見の食い違いを生む原因にもなるようです。

 

典型的な事が、二代目がよく口にする、「それは古い」という点ですね。

 

創業者は、創業当時に何もないところから事業を立ち上げ、机の置き方や電話の場所、コピーを取る位置などを、当時の一番効率的な場所へ配置しているはずです。

 

それが時代の流れで、今ではメールがありまので、ファックスの位置が邪魔になる、ということもあるのでしょう。

 

でも、よく考えて欲しいのです。

 

ゼロから事業を立ち上げる事の大変さ、を。

 

私の場合、事業を継いだ原因が、父の他界でした。

 

なので、多少父から仕事は教えて貰っていますが、具体的な事までは何一つ教えて貰っていません。

 

なので、普通の二代目と違い、何が効率が良くて何が悪いのか、はっきりとした意見が無いまま、我武者羅に仕事するしかなかった。

 

なので、自分の二代目としての意見が出来上がる前に、何となく仕事していた、という感覚です。

 

私から言えば、創業者の父と喧嘩しながら仕事が出来る環境が羨ましいですね(笑)

 

私個人が思う事は、創業者というのは本当にゼロから立ち上げ、売り上げが経つか分からない、お客様を探せるか分からない、全てが不安の中で少しずつ創り上げていったものですから、自分の手や足の延長みたいな感覚である、ということをン二代目は認識する必要があるとという事です。

 

二代目は、先代が作り上げてくれた財産を全て、そのまま使う事が出来るというだけで、世界で一つだけの宝物を受け継いだ、という意識で仕事して欲しいと思います。

 

もし、そういう意識があるなら、創業者にくだらない文句なんて出ないと思います。

 

人間は、若いというだけで有利なのです。

 

何故なら、自分が経験していない年数を生きている訳ですから、それだけ自分が知らない事を知っているし、それを聞くことが出来るからです。

 

私たち二代目以降の経営者は、こういう考えのもと、謙虚に仕事していく必要があると思うのです。