それで話の続きになりますが、当時、私の周りには債権が整理回収機構に譲渡された、または売却された人は本当に多くいました。
千葉県でパチンコ店を営業していた中にもちらほらいましたし、全国的には主に不動産業者の中で、サービサーにお世話になった個人または法人さんは多かったと思います。
そうなんですね。
本当に多くいますので、余り危機感が沸いてこないのです!
メインバンクが破綻して、整理回収機構から通知が来るまでにも凄く機関がありましたし、その通知があってから、整理回収機構から連絡があるまでもかなり時間があったと記憶しています。
なので、気持ちの部分でもかなり間延びした感じはありました。
それでも、当時は新規法人を利用して、サービサー対策するなんて知識はありませんでしたから、不安な日々を送っていたことは間違いありません。
ただ、法改正で業績悪化した時と比較すると、切羽詰まった気持ちはありませんでした。
これはおそらく現在では無い事だと思います。
その理由としては、当時の様な貸し方を金融機関がしていないからです。
当時は、先ほど上げた様な路線価の物件に対して、茨城店に関していえば、融資額が6億円です。
店舗があるにしても、土地の評価額が2000万円にも満たない物件に対して6億円もの融資をしている。
バブル経済とういのは、そういう環境だったのです。
現在では、不動産を中心に融資が多少過熱していると言われていても、当時の様な事はありません。
なので、金融機関は不良化した資産は、ほとんど競売か任意売買で回収できる、という事になりますよね。
なので、最近はサービサーも金融機関からの仕入れが大変だ、という情報は聞いています。
なので、今の方が逆に言うと零細企業の社長さんは大変かもしれません。
そうそう、これはあるセミナーで聞いた話ですが、経済指標の中に倒産件数、ってあるじゃないですか。
倒産と言うのは、倒産費用を裁判所に支払う事が出来る会社だけ、倒産する事ができるのです。
確か200万円とか300万円といった金額だったと思いますが、そのお金が無い場合はどうなるか。
そうなんです、倒産出来ないので、倒産件数にカウントされないのですね。
休眠になっているとか、放ったらかしになっている事が多いそうです。
アベノミクスで倒産件数が年々減っているという、話ですが、これも多分、ウソです!
零細企業はドンドン苦しくなっているというのが現状のようです。
格差が広がっているのですね、グローバル化で。
またまた話が逸れてしまいましたが(汗)、当時はサービサー組の経営者がうじゃうじゃいたので、危機感が薄かった、というのはあったと思います。