以前に個人編について書かせて頂いたので、今回は小さい会社編という事で話そうと思いますが、今までの繰り返しになってしまうかもしれません。
ただ、私の経験から言うならば、悪い状況を解決しようと思う時、全てが初めて行う事なので、面倒で諦めてしまう、ということもあり得るのです。
こうやって記事を書いていて少しずつ思い出すのですが、「借りた金は返すな」を読んだ後、直ぐにその著者に会いに行った、という話を以前にしましたが、初めは話が難しくて理解できず、一度、その会社から遠ざかっていた時期があります。
これは、それまで私に借金(債権)に関する知識、不動産(資産)に関する知識、金融(銀行)に関する知識がまるで無かったために、所謂、拒否反応を起こしていたのだと思います。
よく、生理的に受け付けない、とか、「これ無理です」なんて言う事がありますが、根本的に私にこの問題が解決できるのか、という事を思ってしまうのですね。
要は、難しくて解決できないのでは、と思ってしまうのです。
学生が、中学生くらいになって、基礎が出来ていないから、数学が理解出来なくなってしまう、というのと似ているかもしれません。
本当に、知識がゼロ、なのです!
自分の頭や体が拒否反応を起こしてしまう、という気持ち、貴方にも分かると思います。
ここで、諦めて破産を選択したり、あるいは夜逃げをしたり、あるいは・・・
という、マイナス方面に行動してしまう社長さんも、多くいました。
実際に、当時、頻繁に駅での人身事故がありましたので。
そこで、私が運が良かったのが、確か静岡で経営コンサルタントとしていた方を、先輩経営者の方に紹介して頂いたんです。
その方に、債権を合法的に処理する方法を具体的に説明して頂いたんですね。
確か、一泊で泊りでじっくり教えて頂きました。
こうして、「借りた金は返すな」の会社さんの言っている事が、やっと理解できた、という事ですね。
それと、「借りた金は返すな」の会社の担当者さんは、初めて会った方なので信用していなかった、というのもあると思います。
上記の静岡の方は、信頼している先輩経営者の紹介なので、信用しているという気持ちがありましたので、信用している、という事は随分と差が出るな、と思うのですね。
そうなんですね。
こういう問題を解決する際に、信用、信頼、というのは、もっとも大切なキーポイントだと思います。
いざ問題を解決しようと取り組む際に、零細企業の社長さんは、自分の個人の情報を全て開示する必要があります。
それこそ、少し汚い話ですが、いつ起きて、いつ大便をして、いつ風呂に入って、いつ寝たか、まで伝える位の気持ちが必要だと思います。
少し大げさに言いましたが、任せたからには、その専門家には全ての情報を伝える事が、問題解決には本当に大切なことなんです。
例えば、貸借対照表と照らし合わせて、資産の状況を見ている、としましょう。
話がだいぶ進んだときに、新たに個人で1億円の借り入れが、他の銀行にあった、なんてことが分かったら、もうそこで進行がストップします。
私の知り合いで、本当にあった話なんです。
社長のお母さんが、個人で別の銀行に2000万円ほど借り入れがあるのが、土壇場で発覚したんですね。
それが問題となって解決出来なかった、という事があったんです。
企業さんが、この様な債権問題、借金問題を解決しようとする際には、基本的な知識を身に付ける事も重要ですが、一度信頼できると決めた専門家には、全ての情報を出す事が重要です。
私が思うに、なぜこれが出来ないのか、というとやはり信頼だと思います。
当事者のプライドが邪魔して、他人に裸を見られるようで、それが我慢ならない、という事なのかな、と思います。
でも、その専門家にはすべてをさらして、事に当たらないと問題は解決出来ません!
個人でもそうなのですが、小さい企業でも、法人の場合はあちこちに叩けば出るホコリがあったりしますので、そのチリ一つ逃さない様にすることが重要ですね。