借金(銀行融資)と税金の関係

ここで取り上げている借金と言うのは、基本的には金融機関からの融資によるものが多いです。

 

という事から、借金と税金というテーマで今回は、話してみたいと思います。

 

まず、銀行から融資を受けようとする時、まず銀行側は、税金の滞納が無いかどうか、を慎重に確認します。

 

基本的には、銀行の場合は国税、都道府県などの助成関係の場合は、県税とか市税等、ですね。

 

それで、この税金を滞納している場合、まず融資はおりません!

 

これはよく聞く事ですが、税金を一定期間以上(4年以上が目安)、多く収めている法人は、融資が通りやすい、という事ですね。

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これは、考えてみれば当たり前のことで、決算書上、納税額が多いという事は、それだけ経常利益が多いということ。

 

経常利益が多ければそれだけ、融資の返済もスムーズに進むだろう、という事は容易に想像できる事です。

 

この様な観点から、節税対策と言うのはあまりし過ぎない方が、融資に関して言えばよいという事になります。

 

基本的な節税(領収書をこまめに貰う、役員報酬を多く取るなど)はした方が良いのですが、それ以上は、会社の全体のキャッシュフローを考えると、し過ぎない方が、ビジネスを有利に進める事が出来る場合があります。

 

例えば、私の本業である不動産賃貸業の、場合。

 

物件を取得する際には、融資が強力な武器になります。

 

1億円の物件を購入するために、自己資金を5000万円入れるのと、2000万円で済むのとでは、手元のキャッシュフローは大きく違ってきます。

 

この場合は、3000万円の差が出ますが、例えば納税が1000万円ほど余計に掛かったとしても、2000万円の余裕が出るのですから、次の物件取得に有利に働きます。

 

これを、節税対策を必死に行い税額を200万円下げたところで、その労力は半端じゃなく大きいですから、その時間を掛けるなら、さっさと200万円余計に税金を払い、金融機関から融資として、調達した方が遥かに、ビジネスが効率的になる、という事ですね。

 

借金と税金のバランスをしっかり考えて行動した方が、商売は上手く行く、という事ですね。

 

私もそうでしたが、なぜ税金ばかりに頭が行ってしまうか、と考えた時、税金は「取られている」という意識が強すぎるからかな、と今では思います。

 

「取られている」という意識が強いと、当然ですが「取られまい」とする意識が強くなります。

 

なので、税金はこちらか積極的に「支払っている」という意識になる様にすれば良いのかな、と今では思うのですね。

 

ビジネスというのは、手元にキャッシュが潤沢あれば、まず倒産しません。

 

手元キャッシュが本当に重要です。

 

この、キャッシュを厚くする一番良い方法が、納税、という事なのですね。

 

確かに節税も、その分だけ手元にキャッシュが残りますが、その費用対効果が低いのですね。

 

その時間を売り上げアップ、利益アップのために考える事に使う方が、余程、効果的な場合が多いのですね。

 

これは、零細企業の場合は特にそうだと思います。

 

昨年、オフショア節税なるものが話題になりましたが、あれは企業規模が大きく、利益も桁違いで、その専門部隊を雇える場合のみ、当てはまるものだと思います。

 

零細企業の経営者は、そんな余裕もないですし、第一、そんなところに手間を掛けては時間が勿体ないです。

 

借金と税金と言うのは、関係ない話のようですが、実は関わり合いがある、ということです。

 

借金対策が済み、これから売り上げアップを目指して、頑張ろうとする時、節税など考えずに、社長はひたすら売り上げアップ、利益向上に邁進した方が良いですね。

 

節税対策は、もう十分に利益が上がった、金融機関のパイプもしっかりしてきた、組織も強固になった、その後でも十分に間に合います。

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