借金の取り立てにあった事がありますか?
いきなりキツイ入りかも知れませんが、私の経験を話させて頂きます。
私は、去年までパチンコ店を経営していた会社の社長をしていましたが、その借金の話は私のサイトで話している通りです。
私は、4億円以上の借金を抱えてサービサーに債権が譲渡され、最終的には3億8千万円という無担保債権を残し、新会社により復活しました。
その時に、新会社でそのパチンコ店の不動産を購入するために、6000万円に借り入れをノンバンクから行っています。
経営状態が順調になった段階で、自分が営んでいたパチンコ店を新法人で購入したので、それはそれは順調な経営状態でした。
なので、そのノンバンクからの借り入れも順調に返済していたのですね。
それが、平成18年の法改正より、業績が滝に落ちるように悪化します。
これが、倒産寸前の時の話なのですが、細かい話がありまして、確か法改正が施行されたのが6月だったと思いますが、その後ドンドン前の基準に合わない台をはずして新しい新基準の台(性能の低い台)に入れ替えて行きます。
台が一台当たりおおよそ40万円位で、入れ替えるたびに性能が悪いので売り上げが落ちるのですね。
それで、これだけあれば大丈夫だろうと思っていた資金が、数か月で底をつきます。
それでです。
返済がまともに出来ないので、そのノンバンクにリスケのお願いに行ったのですが、取り合ってもらえなかったので、返済が遅れ気味になる訳ですね。
この時期ですね。
自殺は考えましたし、内臓の価格は調べましたし。
平日は毎日のように、そのノンバンクから催促の連絡がはいります。
本当に、早く土日が来ないか、と神様にお願いしていました、本当に(笑)
この時、なぜそのノンバンクがリスケに応じてくれなかったか、というと、その当時借り入れの残金が4500万円位だったのですが、パチンコ店がある不動産の時価が8000万円~1億くらいあったからです。
パチンコを辞めて、不動産を売って返済できてしまう、という事です。
ただ、手数料や色々な経費を差し引くと、おそらく2000万円位しか残らない、という試算だったのです。
当時は私も、新規の事業も手掛けておらず、そのままでは皆が路頭に迷う、という事で必死に業績を上げようと踏ん張っていたのですね。
それで年が明けて2月、失意の中、と言いますか、これでダメなら倒産、という最後の手が幸運にも当たり、その後V字回復したのです!
それで私は、この時の経験から、順調な時に次の手を準備しなくてはいけない、という考えが強烈に頭に刻み込まれることになります。
それで、不動産投資(住宅に特化したアパート経営)に行きついたのです。
今考えれると、あそこでパチンコ店を辞めていても、次の道を切り開けただろうな、と思います。
人間は、腹をくくると物凄い力が出ます。
今となっては、あの時に強烈な取り立てで、私を恐怖の中に落としてくれた、当時のノンバンクの部長さんには感謝しています。
あれがあったお陰で、心は鍛えられましたし、常に何かしらの準備をしなくてはいけない、と腹の底から理解できましたし、だから今も、新しい事業を求めて休むことなく考え続ける事が出来ています。
当時は恐怖でしかなかったことですが、今では、私の心臓をノミからタワシに変えてくれた経験なのです。
人間、生きていさえすれば、何かしらの成果が出ますし、谷まで行ったら次は上る事しかしない、と心から思えるのですね。